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五十鈴川のホタル

 今から60年程前の五十鈴川は、夏になるとホタルが飛び交うところでした。しかしながら、自然環境の変化から平成も半ばを迎えた頃には、その姿はまったく無くなってしまいました。

 おかげ横丁は、かつてあった五十鈴川の風景を取り戻すため、平成21年12月から『五十鈴川にホタルを飛ばす会』と共に、五十鈴川の中州に水路を掘り、ホタルの生育に適した環境作りを進めてきました。

 そして、翌平成22年6月には、少ないながらもゲンジボタルを観賞する事が出来ました。以来、この活動を継続し、五十鈴川では6月初旬から中旬にかけてホタルを楽しむことができます。

 

 

 ホタルは、甲虫(こうちゅう)目ホタル科に分類される昆虫です。主に熱帯から温帯の雨の多い地域に分布し、世界に約2000種、日本にはその中の約40種がいます。中でも特に知られているのが、ゲンジボタルとヘイケボタルです。

 ゲンジボタルは渓流性の昆虫で、川やせせらぎなどの水辺に生息します。大きさはメスが1.5~1.8cm、オスが1.5cm前後で、5月~6月にかけて、本州、四国、九州のきれいな流水があるところで成虫が見られます。一方、ヘイケボタルは止水(しすい)性の昆虫で 湿地や休耕田などに生息します。大きさはメスが1.0cm程、オスが8mm前後で、5月〜9月にかけて、北海道、本州、四国、九州の水田で成虫が見られ、やや汚れた水でも棲むことができます。

 ホタルは、一般的にお尻が光っていると思われていますが、実際には腹の先のお尻の近くにある節(ふし)の部分に、ルシフェリンという発光する物質と、発光するのを助けるルシフェラーゼという酵素があり、この2つの物質と体中の酸素が化学反応をおこし光を出します。オスは2節(せつ)、メスは1節(せつ)が光り、卵や幼虫、さなぎも同じように光ります。ただし、昼に活動する種類のホタルは光りません。

 ホタルは、光を出すことで、自分のいる場所を仲間に知らせたり、オスとメスの合図になったりします。一番明るい光を出すのがゲンジホタルですが、オスとメスでは光り方が違います。夜に光りながら飛んでいるのはオスがほとんどです。メスは草や木の葉に止まり、小さな光を出しています。

 ホタルは、5~7月にかけて、水辺の湿ったコケの上に産卵し、約1ヶ月で孵化(ふか)します。ゲンジボタルの幼虫はカワニナという巻き貝を食べますが、最近ではサカマキガイなどカワニナ以外のものも食べることが確認されています。世界中の多くの種類のホタルは、陸で一生を過ごし、主にカタツムリの仲間を食べますが、日本のゲンジボタルやヘイケボタルは、幼虫時代を水中で過ごし、淡水の巻き貝を食べる、世界でもめずらしい日本固有のホタルなのです。

 そして、暖かくなった4月頃に、陸に上がり土に潜ってさなぎになり、5~7月に成虫となって飛び回り、産卵します。ところが、成虫になると水しか飲まないので、1週間くらいで死んでしまいます。これがホタルの一生です。

 


 

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