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鈴虫の飼育

 平成21年7月。〝鈴虫の鳴き声が宇治の風物詩になるように〟と、地元有志が集まり、かつてあった「宇治りんりん会」を復活させました。

 名を「五十鈴りんりん会」と改め、毎年、鈴虫の入った籠(かご)を五十鈴川郵便局、百五銀行内宮前支店、五十鈴塾、おかげ横丁各店、赤福本店、五十鈴茶屋本店などに設置し、秋の風情を伝える活動をしています。

 

 

 鈴虫などの虫の鳴き声は、昔から日本人の暮らしと切っても切れない関係にありました。最古の歌集である『万葉集』には、「影草の生いたる野外(やど)の夕影になく蟋蟀(こおろぎ)は聞けど飽かぬも」という歌が残されています。

 平安時代には貴族の間で、籠に入れた虫の鳴き声を楽しむのが風流な遊びとして流行しました。それが、江戸時代中期より人口飼育が始まり、竹細工の籠に入った鈴虫や蟋蟀などが「虫売り」たちによって庶民に売られるようになりました。

 鈴虫は、直翅(ちょくし)目スズムシ科の昆虫です。その名の通り、鈴の音のようなリーン、リーンと綺麗な声で鳴きます。近年では野生より、販売されている鈴虫を見ることが多くなってきています。体長は、17〜25mm程で、東北南部以南のほぼ日本全国に分布しています。成虫は夏に出現し、森林やススキなどが茂る暗い地表に生息しています。

 鈴虫は、基本的には夜行性で、昼間は草むらの石や枯れ木などの地表の物陰に隠れていて、陽が沈むとエサや求婚相手を求めて活発に活動を始めます。鈴虫のきれいな鳴き声は、オスがメスの関心を引きつけるためのもので、鈴虫の右の翅の裏にはヤスリのようになった脈があり、これを左の翅の表側にある突起部分でこすって音を出します。その音は翅と翅の間にできる空間で響き合って大きくなります。鳴くのは主に夜ですが、陽ざしの弱い曇りの日には昼間でもよく鳴きます。

 鈴虫は、6月上旬に孵化(ふか)し、2カ月の幼虫期間を経て成虫になります。さなぎにはならず、幼虫からそのまま成虫になります。そして、2カ月の繁殖期間で交尾と産卵を行います。鈴虫は、カマキリなどと同じで、交尾の後、オスがメスに食べられてしまいます。これはオスが交尾の後、急激に弱ってしまうのと、メスが産卵前になるとたんぱく質を必要とするからです。メスは、交尾後も旺盛な食欲で生き抜いて産卵に備えます。そのため、メスの方がやや寿命が長くなります。食性は雑食性で、野生下では草木の葉や小昆虫の死骸等を食べています。


 

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